元日の早朝、まだ暗い空の下で、崖の上に白い教会が立っていました。赤い屋根の尖塔だけがかすかに見えていて、周囲にはすでに三脚を構えたカメラマンたちが並んでいました。やがて東の水平線から光が差し始め、尖塔の背後の空がオレンジ色に変わっていったとき、この場所に来てよかったと思いました。竹城聖堂は、釜山で最も写真映えする場所のひとつです。そして、すべてを見て回るのに必要な時間は約15分です。
その「15分」という数字は大事なので、後ほど正直にお伝えします。まず、竹城聖堂は釜山広域市機張郡機張邑の竹城里という小さな漁村にあります。機張の海岸道路を北に向かって走ると、海産物の屋台やオーシャンビューカフェが点在する静かな漁港エリアに差しかかります。その一角の岩場の崖の上に、この白い建物が建っています。釜山の中心部からは距離がありますが、機張の海岸ドライブの途中に立ち寄るにはちょうどよい位置です。
目次
竹城聖堂の基本情報(アクセス・営業時間・料金)
| 項目 | 情報 |
|---|---|
| 名称 | 竹城聖堂(竹城ドリームセット場) |
| 住所 | 釜山広域市 機張郡 機張邑 竹城里 134-7 |
| 入場料 | 無料 |
| 屋外エリア | 24時間開放・年中無休 |
| 内部ギャラリー | 09:00〜18:00 |
| 駐車場 | あり(スペースはかなり狭い) |
※本記事の円換算は1円=9.5ウォンを基準にしています。

本当の教会ではないのです
名前に「聖堂」とありますが、ここでミサが行われたことは一度もありません。この建物は2009年にSBSドラマ『ドリーム』の撮影セットとして建てられたものです。撮影終了後、機張郡は解体せず観光資源として残す判断をしました。崖の上に立つ白壁と赤い屋根、その背後に広がる東海の青。取り壊すには、あまりにも絵になる場所だったのです。
地図で検索する際は「竹城聖堂」よりも「竹城ドリームセット場」で探すとスムーズに見つかります。
長年訪れている方は気づくかもしれませんが、近年の改修工事で、外壁に設置されていたマリア像と十字架が撤去されました。実際の教会ではないとはいえ、それらがなくなると少し寂しい印象を受けます。現在、内部は小さなギャラリーに改装されており、釜山の地元アーティストによる展示が四半期ごとに入れ替わる形で開催されています。

15分で見終わる場所、でもその15分の話

正直にお伝えすると、竹城聖堂はコンパクトな場所です。建物とその周辺のフォトゾーン、崖沿いのエリアを合わせても、15分もあればすべて見て回れます。SNSで大きく取り上げられているため、広大な観光地を想像して来ると期待外れになるかもしれません。
一方で、人気のフォトゾーン(海と空をフレームに収める額縁型の撮影スポットが特に有名です)は、平日・週末を問わず15〜20分ほどの待ち時間があります。つまり「撮影待ち15分、見学15分」というのが実際の滞在時間です。「ドライブの途中に寄る一箇所」として訪れると、ちょうどよい満足感が得られます。

服装について一つ注意があります。 この場所は海沿いの崖の上に位置しているため、風がかなり強く吹きます。ワンピースや帽子を身につけている場合は飛ばされないよう注意が必要です。真夏を除いて、薄手の上着を一枚持っていくことをおすすめします。冬に訪れる場合は、厚手のコートが必須です。元日に訪れた際、海風の冷たさは想像以上でした。
日の出の瞬間、すべてが変わる
竹城聖堂がただのSNS映えスポットではないと感じたのは、日の出を見た瞬間でした。東海に面した崖の上という立地のおかげで、教会の真後ろから太陽が昇ります。

元日の朝、昼間の写真とはまったく異なる光景が広がっていました。尖塔はシルエットになり、空は濃紺からオレンジ、そしてピンクへと移り変わっていきました。近くの灯台が最初の光を受けて白く光り、岩場や防波堤に並んだ人々が一斉にシャッターを切った瞬間は、今も記憶に残っています。

日の出の撮影を考えているなら、竹城聖堂は釜山でも有数のポイントです。東向きの立地で遮るものがなく、尖塔の真後ろから昇る太陽を捉えることができます。日の出撮影の定番スポットとして、以前から多くのカメラマンが通っている場所でもあります。
アクセス
車・レンタカーの場合、オシリア観光団地(ロッテワールド)エリアからタクシーで約20分、海雲台からは40〜50分ほどです。
公共交通機関の場合、東海線で機張駅まで乗車し、1番出口を出て徒歩320 mの機張聖堂バス停から機張郡6番マウルバスに乗車、7つ目の停留所(約10分)の斗湖海女福祉会館で下車後、徒歩250 m(約3分)で到着します。
タクシーの場合、機張駅から約10分、₩6,000(約630円)です。KakaoTaxiなどの配車アプリを使えば、乗車前に料金が確定するため安心です。
周辺の楽しみ方
竹城聖堂は単独の目的地というよりも、機張の海岸ドライブの一部として訪れるのが最も満足度の高い楽しみ方です。徒歩圏内には海産物の屋台(ポジャンマチャ)、海が見えるカフェ、斗湖壁画村などがあり、15〜20分ほど散策するだけでも雰囲気を楽しめます。

車で移動しているなら、蓮花里から臨浪海水浴場まで続く約15 kmの「灯台ツアー」ルートもおすすめです。哺乳瓶型(出産奨励のために建てられた灯台)や野球型など、個性的な9つの灯台を巡る海岸コースで、竹城聖堂はそのルート上に位置しているため、寄り道ではなく自然な立ち寄りポイントになります。
まとめ
竹城聖堂は、半日を費やすような場所ではありません。15分で見終わるという事実は、むしろ正直に知っておいたほうが良い情報です。けれど、日の出の瞬間にこの崖の上に立っていると、その15分が持つ意味はまったく変わります。
機張郡には、海岸沿いの名所が点在しています。

竹城聖堂から海沿いをさらに南へ進めば、岩壁に沿って石段が続く海辺の寺院海東龍宮寺があります。波しぶきを間近に感じながら歩く参道は、崖の上から海を眺める竹城聖堂とはまた違った海の迫力があります。

龍宮寺から歩いてすぐの場所には、国立水産科学館があり、入場無料で機張の海洋生態について学べる穏やかな展示施設です。

海岸とは反対に山側へ30分ほど車を走らせれば、九代にわたり一族が守り続けた竹林を歩けるアホプサンの森もあります。
海風の吹く崖の上から、静寂の竹林へ。同じ機張の中で、これほど違う風景に出会えることに少し驚きました。
ドラマのために建てられた教会。本物のミサも、本物の鐘の音もない場所です。けれど、あの朝見た日の出だけは、間違いなく本物でした。
竹城聖堂に関するよくある質問(FAQ)
竹城聖堂は本物の教会ですか?
いいえ。竹城聖堂は2009年にSBSドラマ『ドリーム』の撮影セットとして建てられた建物で、宗教施設として使われたことは一度もありません。撮影終了後、機張郡が観光資源として保存を決定しました。現在、内部は小さなギャラリーとして、釜山の地元アーティストの展示に活用されています。
入場料はかかりますか?
入場は無料です。屋外エリアは24時間・年中無休で開放されています。内部のギャラリーは09:00から18:00まで見学できます。
竹城聖堂の見学にはどれくらいの時間がかかりますか?
建物と周辺のフォトゾーン、崖沿いのエリアを含めて、約15分で一通り見て回れます。ただし、人気のフォトゾーン(特に額縁型の撮影スポット)は平日・週末を問わず15〜20分ほどの待ち時間があるため、合計30〜40分を目安にしてください。
竹城聖堂は日の出撮影に向いていますか?
はい。東海に面した崖の上に立っているため、教会の真後ろから太陽が昇る構図を撮影できます。遮るものがなく、釜山でも有数の日の出スポットとして多くのカメラマンに知られています。
竹城聖堂へのアクセス方法を教えてください。
車の場合、海雲台から約40〜50分、オシリア観光団地からタクシーで約20分です。公共交通機関の場合、東海線の機張駅(1番出口)から徒歩320 mの機張聖堂バス停で機張郡6番マウルバスに乗車し、約10分です。タクシーの場合、機張駅から約10分・₩6,000(約630円)です。
風が強いと聞きましたが、服装で注意する点はありますか?
はい、海沿いの崖の上に位置しているため、海風がかなり強く吹きます。ワンピースや帽子は飛ばされやすいので注意してください。真夏以外は薄手の上着を持参することをおすすめします。冬に訪れる場合は、厚手のコートが必須です。
竹城聖堂の周辺には何がありますか?
徒歩圏内に海産物の屋台(ポジャンマチャ)、海が見えるカフェ、斗湖壁画村があります。また、蓮花里から臨浪海水浴場まで続く約15 kmの「灯台ツアー」ルート上に位置しており、個性的な9つの灯台を巡る海岸ドライブの途中に立ち寄ることができます。