松亭海水浴場のすぐ裏手の路地を歩いていると、木の看板が目に留まりました。「白いパンがおいしいバオバーガー」と書かれた、手作り感のあるその看板に引き寄せられるようにして入ったのが、松亭バオバーガーとの出会いです。韓国の住宅を改装した小さなお店で、メニューはハンバーガーだけ。でもそのバンズが真っ白で、食感が今まで食べたどのバーガーとも違っていて、気がつけば夫とふたり、夢中で食べていました。
松亭バオバーガーがあるのは、釜山・海雲台(ヘウンデ)区の松亭(ソンジョン)エリアです。松亭海水浴場は、あの有名な海雲台ビーチからは少し離れた場所にありますが、そのぶん観光客が少なく、サーファーや地元の人たちに愛されている落ち着いたビーチです。海沿いには釜山海列車(バダヨルチャ)も走っていて、カフェや小さな飲食店が点在する散歩の気持ちいいエリアでもあります。バオバーガーはそのビーチから徒歩約7分、住宅街の路地を一本入ったところにあります。
目次
松亭バオバーガーの基本情報:営業時間、アクセス、駐車場まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 店名 | バオバーガー(BAO BURGER) |
| 住所 | 釜山広域市 海雲台区 松亭広魚コルロ14 |
| 営業時間 | 11:30~19:30(ラストオーダー 19:00) |
| 定休日 | 毎週月曜日 |
| ビーチからの距離 | 松亭海水浴場から約460m(徒歩約7分) |
| 駐車場 | 店舗前に駐車可能。近隣に公営駐車場あり |
| 注文方法 | キオスクによるセルフ注文(カード決済のみ) |
| 注文ルール | 1人1バーガー注文が基本 |
| 開業 | 2013年 |
大事なポイントとして、バオバーガーは毎朝その日の分だけを仕込む限定生産方式です。材料がなくなり次第、営業時間内でも閉店になることがあるため、確実に食べたい場合はランチタイムの訪問をおすすめします。

バオバーガーが特別な理由

バオバーガーは「Premium Burger House」を掲げていますが、それが看板倒れでないのは、中身を知ると納得できます。
メニューを開発したのは、世界三大料理学校のひとつであるル・コルドン・ブルー出身のシェフです。毎朝、バンズ、ビーフパティ、ソースのすべてを店内で手作りし、既製品や外部仕入れは一切使っていません。野菜は釜山近郊の金海(キメ)にある自家農園で有機栽培されたものだけを使用しているとのことです。
その日の仕込み分が売り切れたら閉店。この「毎朝手作り・当日限定」というスタイルが、釜山に増えているバーガー店の中でもこの店を際立たせている点だと感じました。
白いバンズの食感

バオバーガーの最大の特徴であり、訪れる人の多くがまず驚くのが、このバンズの色です。一般的なハンバーガーのバンズとは違い、真っ白です。焦げ目もなく、ブリオッシュのような黄色味もない、ほぼ雪のような白さです。
見た目も独特ですが、食感がさらに印象的でした。外側は蒸しパンのようにふわふわと柔らかく、指で押すとふんわり沈む感触があります。ところが内側——パティや具材が触れる面——はしっかりとカリッと焼かれていて、肉汁がパンに染み込むのを防いでいます。「外はふわふわ、中はカリッ」という二重の食感が、ひと口ごとに楽しめるのです。
ちなみに、この白いバンズは単品での持ち帰り購入もできるそうで、実際にお土産用にまとめ買いしているお客さんもいました。釜山のちょっと変わったお土産として、覚えておくと面白いかもしれません。
実食レポート

初めてのお店ではまず看板メニューか基本を頼むのが自分のルールなので、私はオリジナルバオバーガー(シングルパティ、₩11,000/約1,160円)、夫はトリプルチーズバーガー(シングルパティ、₩12,000/約1,260円)を選びました。どちらもセットにアップグレード(レギュラーポテト+ソフトドリンクで+₩5,000/約530円)して、さらにLサイズのポテト(₩8,000/約840円)をシェア用に追加注文しました。
オリジナルは、名前の通りこの店の原点であり看板メニューです。自家製ビーフパティは、肉の旨みがしっかりと感じられる一方で脂っこさはなく、新鮮なレタスとトマトのシャキシャキした食感、そしてソースの酸味がバランスよく調和していました。このバンズとパティの相性を確かめるなら、まずこれを注文するのが正解です。

トリプルチーズは、チェダー、モントレージャック、アメリカンチーズの3種類がパティの上に重ねられています。チーズがとろりと溶けてパティに絡みつく濃厚な味わいで、ひと口かぶりつくとチーズがびよーんと伸びるタイプです。チーズ好きの方なら間違いなく満足できるメニューだと思います。
店内の壁には「おいしい食べ方」という案内が貼られていて、「分解せず、そのままかぶりつくのが一番おいしい」と書かれていました。バンズ、ソース、パティ、野菜、チーズのすべてをひと口で味わうために設計されているということです。それでも高さがあるので、大きな口で頬張るのが難しい場合はナイフをお願いすれば切ってもらえます。私はナイフを頼みました。夫はそのままかぶりついていました。
少し補足すると、夫はハンバーガーにはこだわりがある方で、釜山の海軍基地に勤務していた頃は、米軍関係者にも人気のある龍湖洞のゴールドパパというお店に月2~3回通い、沖縄のA&Wには毎年欠かさず足を運ぶほどです。そんな夫がバオバーガーを食べて「またひとつ、行きたい店が増えた」と言ったので、このお店の実力は確かなのだと思います。
ポテトフライ

ポテトフライは最初からシーズニングが振られていて、そのままでも十分おいしく、トマトケチャップをつけてもまた違った味わいになります。サイドメニューはポテトフライに絞られていて、3種類から選べます。
| 種類 | 価格 | 特徴 |
|---|---|---|
| フレンチフライ(L) | ₩8,000(約840円) | ハウスシーズニング付き |
| チーズフライ(L) | ₩10,000(約1,050円) | とろけるチーズがけ |
| チリチーズフライ(L) | ₩12,000(約1,260円) | チーズ+チリソース |
Lサイズは2~3人前の分量です。セットにすでにレギュラーサイズのポテトが含まれているので、Lサイズは別注文でシェアする場合に向いています。
メニューと料金
バオバーガーのメニューはシンプルで、バーガー5種類、ポテト3種類、ドリンク各種という構成です。すべてのバーガーはシングルパティとダブルパティから選べます。
バーガーメニュー:
| バーガー | シングル | ダブル | 内容 |
|---|---|---|---|
| オリジナルバオバーガー | ₩11,000(約1,160円) | ₩15,000(約1,580円) | 自家製ビーフパティ、レタス、トマト |
| ハワイアンバオバーガー | ₩12,000(約1,260円) | ₩16,000(約1,680円) | ゴールデンパイナップル、アメリカンチーズ |
| トリプルチーズバーガー | ₩12,000(約1,260円) | ₩16,000(約1,680円) | チェダー、モントレージャック、アメリカンチーズ |
| オニオンリング&シュリンプバーガー | ₩13,000(約1,370円) | ₩17,000(約1,790円) | オニオンリング、丸ごとエビ、タルタルソース |
| G.A.B(甲)バーガー | ₩13,000(約1,370円) | ₩17,000(約1,790円) | グリルドオニオン、アメリカンチーズ、ベーコン |
セットアップグレード: バーガーにレギュラーポテト+ソフトドリンクを追加で+₩5,000(約530円)。ドリンクをビールに変更する場合は追加料金がかかります。
トッピング追加: ベーコン+₩2,000(約210円)、トリプルチーズ+₩2,000(約210円)。セットとトッピングはバーガーと同時注文が必要です。
ドリンクは、炭酸飲料(コーラ、スプライト、オレンジ、グレープ)が₩2,500(約260円)、ジュースやアイスティーが₩4,500(約470円)、コーヒー(アメリカーノ)が₩5,000(約530円)です。ビールはヒューガルデンとハイネケンが₩7,000(約740円)、サッポロが₩8,000(約840円)、コゼルダークが₩8,000(約840円)、ギネスが₩9,000(約950円)。クラシックバニラシェイクは₩7,000(約740円)です。
店内の雰囲気

バオバーガーは韓国の一般住宅を改装して作られたお店で、内装には木の温もりがそのまま残されています。天然木のテーブルや棚、柔らかい照明が、ファストフード店というよりも居心地のいいカフェのような空気を作り出しています。私たちは窓際の席を選びましたが、落ち着いて食事を楽しめる空間でした。

客層はカップル、家族連れ、ひとりのお客さんとさまざまで、幅広い年齢層が自然に混ざり合っている雰囲気です。急かされるような感じは一切なく、ゆっくり過ごせるのがありがたかったです。
訪問前に知っておきたいこと
ランチタイムに行くのがおすすめ。 毎朝仕込んだ分だけで営業するため、材料が切れると19:30の閉店時間前でも店を閉めることがあります。確実に食べたい場合は、お昼に合わせて訪問するのが安心です。
月曜日は定休日。 例外なく毎週月曜日がお休みです。
ラストオーダーは19:00。 閉店は19:30ですが、注文の締め切りは30分前です。夕方の訪問は余裕を持って。
注文はキオスクのセルフサービス、カード決済のみ。 キオスクが日本語に対応しているかは確認できていませんが、メニューにはバーガーの写真と英語表記があるため、韓国語が分からなくても注文に困ることはないと思います。
食べる量が多い方は2個注文も検討を。 夫はよく食べる方ですが、バーガー1つとセット(ポテト+ドリンク)で少し物足りなかったようです。体格のいい方やビーチで遊んだ後にお腹が空いている場合は、ダブルパティにするか、2つ目のバーガーを追加するのもありだと思います。
白いバンズはお持ち帰り購入も可能。 前に並んでいたお客さんが、お土産用にパッケージで購入していました。釜山ならではのちょっと変わった手土産になりそうです。

まとめ
松亭バオバーガーは、大通り沿いにあるわけでもなく、派手な看板が出ているわけでもありません。松亭海水浴場の裏手の静かな路地に、木の看板がひとつ掛かっているだけの小さなお店です。
けれどそこには、毎朝丁寧にバンズを焼き、パティをこね、ソースを仕込むシェフの姿勢があって、ひと口食べればそれが伝わってきます。白いバンズの見た目に惹かれて入ったお店でしたが、帰り道に思い出していたのはあのふわふわとカリッの食感と、素材の味がきちんと残るバランスの良さでした。
松亭海水浴場でのんびり過ごした後に、7分歩いて松亭バオバーガーを食べる。海沿いを走る釜山海列車に乗って海雲台方面の景色を楽しむもよし、反対方向の機張(キジャン)へ足を延ばして東釜山アウトレットやIKEAを覗くもよし。でも一番いい組み合わせは、バーガーとヒューガルデンを持って砂浜に戻ることかもしれません。白いバンズは、青い海を背景にするとさらに映えます。
松亭バオバーガーに関するよくある質問(FAQ)
松亭バオバーガーとはどんなお店ですか?
松亭バオバーガーは、釜山・海雲台区の松亭海水浴場から徒歩約7分の場所にある手作りバーガー専門店です。2013年に開業し、ル・コルドン・ブルー出身のシェフがメニューを開発しています。毎朝バンズ、パティ、ソースをすべて手作りし、当日分が売り切れ次第閉店する限定生産スタイルが特徴です。真っ白なバンズのビジュアルと独特の食感で知られています。
白いバンズの食感はどんな感じですか?
外側は蒸しパンのようにふわふわと柔らかく、指で押すとふんわり沈む感触があります。一方、パティや具材が触れる内側はカリッと焼かれていて、肉汁がパンに染み込むのを防いでいます。この「外はふわふわ、中はカリッ」という二重の食感がバオバーガー最大の特徴です。バンズは単品でのお持ち帰り購入も可能です。
メニューの種類と料金はどのくらいですか?
バーガーは全5種類で、シングルパティ₩11,000(約1,160円)からダブルパティ₩17,000(約1,790円)まであります。セットアップグレード(レギュラーポテト+ソフトドリンク)は+₩5,000(約530円)で、ベーコンやトリプルチーズのトッピング追加はそれぞれ+₩2,000(約210円)です。ビールはヒューガルデンやギネスなど₩7,000~9,000(約740~950円)の価格帯です。
松亭海水浴場からの行き方を教えてください。
松亭海水浴場から徒歩約7分(約460m)です。住所は釜山広域市海雲台区松亭広魚コルロ14で、ビーチの裏手にある住宅街の路地を入った場所にあります。店舗前に駐車スペースがあり、近隣には公営駐車場もあります。
営業時間と定休日はいつですか?
営業時間は11:30~19:30で、ラストオーダーは19:00です。毎週月曜日が定休日です。毎朝仕込んだ分だけで営業するため、材料が切れると閉店時間前でも店を閉めることがあります。確実に食べたい場合は、お昼に合わせて訪問されることをおすすめします。
日本語でのメニュー注文はできますか?
注文はキオスクによるセルフサービスで、カード決済のみ対応です。キオスクが日本語に対応しているかは確認できていませんが、メニューにはバーガーの写真と英語名が表示されるため、韓国語が分からなくても写真を見ながら注文することが可能です。
1つのバーガーセットで足りますか?
一般的な食事量の方にはバーガー1つとセット(ポテト+ドリンク)で十分ですが、よく食べる方や体格のいい方にはやや物足りない場合があります。その場合はダブルパティ(シングルより約₩4,000/約420円増)にアップグレードするか、2つ目のバーガーを追加注文するのがおすすめです。Lサイズのポテト(₩8,000/約840円、2~3人前)をシェアするのも一つの方法です。