釜山で子どもと何をしようか調べていたとき、偶然見つけたのがレッツランパーク釜山という場所でした。「競馬場?」と少し身構えるかもしれませんが、実際に足を運んでみると、馬をテーマにした広大な公園で、家族連れが一日ゆっくり過ごせる場所だったのです。
レッツランパーク釜山慶南は、釜山広域市の江西区(カンソグ)と慶尚南道・金海市(キメシ)にまたがる場所に位置しています。金海国際空港からは車で約20分。日本からは福岡・大阪・東京いずれからもフライト約2時間で到着できる釜山の西側エリアです。敷地面積は120万㎡を超え、韓国最大規模の馬のテーマパークとして知られています。もともと2002年の釜山アジア大会で馬術競技の会場として使われた施設で、2005年9月に一般公開されました。金・土・日曜日には釜山地下鉄の主要4駅から無料シャトルバスが運行しているため、レンタカーがなくてもアクセスしやすい立地です。
目次
【基本情報】レッツランパーク釜山の営業時間・入場料・アクセス・無料シャトルバス完全ガイド
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 住所 | 釜山広域市 江西区 駕洛大路929 (929 Garak-daero, Gangseo-gu, Busan) |
| 営業時間 | 9:30~18:00(ナイター競馬開催日は変動あり) |
| 営業日 | 金・土・日曜日(毎週水曜定休/月・火曜は公園非開放) |
| 入場料 | ₩2,000(約210円)※大人・金~日。成人同伴の未成年者は無料 |
| 駐車場 | 無料 |
| シャトルバス | 金海富院駅(1番出口)、大渚駅(1番出口)、周礼駅(8番出口)、下端駅(5番出口)から金・土・日に無料運行。時刻表はこちら |
| 支払い方法 | 入場料は現金のみ(カード・モバイル決済不可)。必ず現金をご用意ください |
本記事の円換算は1円=9.5ウォンを基準にした目安です。
レッツランツアー:₩2,000(約210円)で巡る裏側コースの全容
今回の訪問で一番の目的だったのが「レッツランツアー」というプログラムです。約1時間のガイド付きバスツアーで、普段は一般の来場者が立ち入れない厩舎(きゅうしゃ)や馬の動物病院などを見学できます。日本のJRA施設でも、一般公開で厩舎の内部を間近に歩ける機会はなかなかないので、それだけでも足を運ぶ価値があると感じました。
| ツアー詳細 | 内容 |
|---|---|
| 運営日 | 毎週土・日曜日のみ(12~2月の冬季および雨天時は運休) |
| 時間帯 | 10:20 / 12:50 / 14:00 / 15:10 / 16:20 |
| 所要時間 | 約1時間 |
| 定員 | 1回あたり15名 |
| 料金 | ₩2,000(約210円)/24か月以下のお子さまは無料 |
| 予約方法 | 当日、現地チケット売り場にて先着順(オンライン予約不可) |
人気が高いため、早い時間帯の回はすぐに定員に達します。10:20の回を狙う場合は、開園前に到着しておくのが確実です。
ルーキーゾーンダービー — 集合場所

ツアーの集合場所は、正門近くにある「ルーキーゾーンダービー」という建物です。出発までの待ち時間には、288インチの大型スクリーンで競馬の映像が流れていました。迫力のある映像で、まるで短編映画を観ているような雰囲気です。子どもはすっかり見入っていました。
出発前にリストバンドが1人1本配られます。このリストバンドは、ツアー後に別のエリアで体験コンテンツを楽しむための鍵になりますので、なくさないように注意してください。
ヘリテージホール

バスツアーの最初の停車地は「ヘリテージホール」です。釜山慶南競馬場の歴史をたどる展示室で、過去の優勝馬の蹄鉄(ていてつ)、歴代の騎手のユニフォーム、当時の写真などが並んでいます。規模はコンパクトですが、この後に続く厩舎や病院の見学に入る前に背景を知ることができる空間です。
馬の動物病院

個人的に一番印象に残ったのが、この動物病院でした。パーク内には馬専用の本格的な診療施設があり、ガイドの方の説明によると「人間でいえば大学病院レベルの設備」とのことです。画像診断装置、手術室、専門の治療室がすべて実際に稼働しているもので、観光施設のなかにこれほどの医療設備があるとは想像していませんでした。普通の家族旅行で馬の医療現場を間近に見る機会は、日本国内でもほとんどないのではないでしょうか。
乗用馬舎(じょうようばしゃ)

ここが、子どもにとって一番の思い出になった場所です。実際の競走馬のすぐそばまで近づき、直接触れることができます。子どもは馬の鼻先を何度も撫でては「もっと触りたい」と離れようとせず、その横顔を見ているだけでこちらも嬉しくなりました。大きな動物に初めて触れるお子さんにとっては、とても貴重な体験になるはずです。
堂山の木(タンサンナム)

ツアーのなかで最も眺めがよかったのが、樹齢200年を超える「堂山の木」がある丘です。春に訪れると桜が丘全体を覆い、その下に厩舎と馬たちの姿が見える風景が広がります。家族連れが小さなリボンに願いごとを書いて枝に結んでいる光景も見かけました。静かで、少し特別な空気が流れている場所です。
ルーキーゾーン:ツアー後も続くお楽しみ

先ほどルーキーゾーンダービーで受け取ったリストバンドを覚えていますか。バスツアーが終わると、本館内にある「ルーキーゾーン」というエリアに移動します。ここでそのリストバンドが活躍します。
利用するには、専用アプリをスマートフォンにダウンロードし、会員登録をしてからリストバンドと連動させる必要があります。韓国語のアプリなので最初は少し戸惑いましたが、現場のスタッフの方が一つひとつ丁寧に教えてくれました。全体的にスタッフの対応がとても親切で、韓国語が分からなくても安心して利用できる雰囲気でした。
ルーキーゾーン内で楽しめるコンテンツは以下のとおりです。
| コンテンツ | 内容 |
|---|---|
| 競馬シミュレーション体験 | 画面を見ながら実際のレース感覚を疑似体験できます |
| フォトブース | テーマ別の背景を選んで記念撮影ができるスペース |
| シュリンクルス・ビーズクロスステッチ | 子どもが集中して取り組めるクラフト体験 |
| バスケットボール・ダーツゲーム | 家族みんなで一緒に楽しめるアーケード型ゲーム |
| フォトマグカップ | 自分の写真入りマグカップを作れるお土産体験 |
| カフェ利用券(付属) | ドリンク1杯無料。コーヒーやジュースから選べます |

カフェの利用券が含まれていたのは嬉しい誤算でした。長い時間歩いた後に、子どもがクラフト体験に夢中になっている横でコーヒーを飲む時間は、ちょうどよい休息になりました。
スレッドヒルとツアー汽車
ツアー中にクイズに正解すると、「スレッドヒル(四季ソリ場)」の無料チケットがもらえます。大きなチューブ型のソリに乗って斜面を滑り降りるシンプルなアトラクションですが、子どもにとっては十分にスリルがあったようで、何度も「もう1回!」と繰り返していました。
| スレッドヒル詳細 | 内容 |
|---|---|
| 運営日 | 毎週土・日曜日 |
| 営業時間 | 11:00~17:00(ナイター競馬日は変更の場合あり) |
| 料金 | ₩2,000(約210円)/3回乗車(カード決済可) |
| 身長制限 | 110cm以上は1人で乗車可。未満の場合は保護者同伴が必要 |
パーク内を周回する「ツアー汽車」というミニ列車も走っています。入口から見える位置にあるので、お子さんはきっと入園した瞬間に「あれに乗りたい!」と言い出すはずです。園内をゆっくり走るだけの穏やかな乗り物ですが、歩き疲れた後にのんびり景色を眺めながら乗るにはちょうどよい時間でした。

| ツアー汽車詳細 | 内容 |
|---|---|
| 料金 | ₩4,000(約420円)/1人 |
| 無料対象 | 12か月以下のお子さま |
| 運行シーズン(2026年基準) | 春シーズン:3月7日~6月7日 / 秋シーズン:9月5日~12月6日 |
| 営業時間 | 9月以降は12:00~17:30 |
四季の楽しみ方と知っておきたいこと

季節ごとの見どころ
春は園内の遊歩道に桜が咲き、堂山の木の丘からの眺めが最も華やかになる季節です。夏には期間限定のウォーターパークがオープンし、₩5,000(約530円)ほどで水遊びが楽しめます。秋は赤や黄色に染まった並木道の散策が心地よく、冬は大型のクリスマスツリーやLEDイルミネーションが夜の公園を彩ります。
現地で役立つ実用情報
- 入場料は現金のみです。 カードもモバイル決済も使えません。₩2,000(約210円)の小額ですが、日本のようにICカードで入場できる感覚でいると戸惑いますので、事前に現金を準備しておいてください。
- ピクニックに向いています。 園内は車両が通らないため、レジャーシートとお菓子を持参して芝生でくつろぐ家族が多く見られました。子ども用のキックボードも持ち込み可能です。
- 園内の飲食・売店は金・土・日のみの営業です。 コンビニ、レストラン、カフェはいずれも平日には利用できませんのでご注意ください。
- 応援ゾーン。 ルーキーゾーン内にはレース開催日に声援を送れるエリアがあります。実際に参加してみましたが、周囲の子どもたちや家族と一緒に声を上げる雰囲気は、レースの詳細が分からなくても素直に楽しめるものでした。

韓国国内の他のレッツランパーク
レッツランパークは韓国国内にソウル(果川)、釜山慶南、済州の3か所で運営されており、2026年9月13日には永川(ヨンチョン)に4か所目がオープン予定です。入場料はいずれも₩2,000(約210円)で、成人同伴の未成年者は全施設無料です。
まとめ
子どもが馬の鼻先をそっと撫でていた横顔を、今でもときどき思い出します。帰りのバスの中でも「またあの馬に会いたい」と繰り返していたあの表情が、この日いちばんのお土産になりました。
レッツランパーク釜山は、ガイドブックにはほとんど載っていない場所です。それでも、₩2,000(約210円)という入場料で、馬と間近に触れ合い、広い公園を家族でのんびり歩ける時間は、海雲台や南浦洞とはまた違った釜山の一面を見せてくれます。
釜山で家族の時間をもう少し広げたいなら、合わせて訪れたい場所がいくつかあります。

色とりどりの壁画アートを歩いて巡る甘川文化村は、子どもも飽きずに楽しめるフォトスポットの宝庫です。

静かに過ごしたい日には、釜山子供大公園の森の散歩道がベビーカーでも歩きやすく、入場無料で気軽に立ち寄れます。

室内で涼みたいときは海雲台ビーチの地下にあるシーライフ釜山水族館が便利ですし、

日が暮れてからは海雲台エックスザスカイの100階展望台から眺める夜景が、旅の締めくくりにふさわしい時間を届けてくれます。
週末の釜山に、こんな静かな家族の一日が待っている場所があることを、どこかの片隅に覚えておいていただけたら嬉しいです。
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レッツランパーク釜山の「レッツランツアー」とはどんなプログラムですか?
レッツランツアーは、約1時間のガイド付きバスツアーで、普段は一般公開されていない厩舎や馬の動物病院、樹齢200年を超える堂山の木などを巡るプログラムです。毎週土・日曜日のみ運営されており、料金は1人₩2,000(約210円)、24か月以下のお子さまは無料です。1回あたり15名の先着順で、オンライン予約はできません。
レッツランパーク釜山の入場料はいくらですか?
金・土・日曜日の入場料は大人1人₩2,000(約210円)です。成人が同伴する未成年者は無料で入場できます。駐車場も無料です。ただし、入場料は現金のみの支払いとなり、クレジットカードやモバイル決済は利用できませんのでご注意ください。
レッツランツアーは事前にオンラインで予約できますか?
オンライン予約には対応していません。当日、現地のチケット売り場で先着順に購入する方式です。人気が高く早い回から定員に達するため、10:20の回を希望する場合は開園前の到着をおすすめします。
小さな子ども連れでも楽しめますか?
はい。レッツランツアーは24か月以下のお子さまが無料で参加でき、入場料も未成年者は成人同伴で無料です。スレッドヒル(四季ソリ場)は身長110cm未満のお子さまも保護者同伴で乗車できます。ルーキーゾーンにはクラフト体験やアーケードゲームなど子ども向けのコンテンツが揃っています。園内は車両が通らないため、ベビーカーやキックボードの持ち込みも可能です。
日本からレッツランパーク釜山へのアクセス方法を教えてください。
金海国際空港から車で約20分の距離にあります。日本からは福岡・大阪・東京いずれからもフライト約2時間で釜山に到着できます。金・土・日曜日には釜山地下鉄の金海富院駅(1番出口)、大渚駅(1番出口)、周礼駅(8番出口)、下端駅(5番出口)から無料シャトルバスが運行しています。市内バスは220番・221番、マウルバス江西区7番・7-2番でもアクセス可能です。
スレッドヒル(四季ソリ場)は通年で利用できますか?
スレッドヒルは四季を通じて営業している屋外のソリ場で、大きなチューブ型のソリに乗って斜面を滑り降りるアトラクションです。毎週土・日曜日の11:00~17:00に営業しており、料金は₩2,000(約210円)で3回乗車できます(カード決済可)。身長110cm以上のお子さまは1人で乗車でき、未満の場合は保護者の同伴が必要です。
レッツランパーク釜山を訪れるのに最適な季節はいつですか?
季節ごとに異なる魅力があります。春は園内に桜が咲き、堂山の木の丘からの眺めが見どころです。夏は期間限定のウォーターパークが₩5,000(約530円)ほどでオープンします。秋は紅葉に染まった並木道の散策が心地よく、冬は大型のクリスマスツリーやLEDイルミネーションが夜の公園を彩ります。なお、レッツランツアーは12~2月の冬季と雨天日には運休となりますのでご注意ください。