釜山の影島(ヨンド)といえば、太宗台の断崖や灯台が真っ先に思い浮かびます。でも、その太宗台のなかに、もう少し静かな目的地があります。太宗寺(テジョンサ)という小さな寺。そこへ向かったのは、釜山太宗寺紫陽花の写真を見て、どんな場所なのか自分の目で確かめたくなったからでした。
実際に足を運んでみると、思っていたよりずっと深い場所でした。ひとりの僧侶が、40年以上かけて少しずつ植え続けた花々。季節が巡るたびに、それが色を変えながら咲いている。そのことを知って、ただ花を見るのとは違う気持ちになりました。

太宗寺は、釜山広域市影島区展望路119番地、太宗台ユウォンジ(遊園地)内に位置する1976年創建の仏教寺院です。入場は無料、年中無休で開放されています。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 住所 | 釜山広域市影島区展望路119番地 |
| 入場料 | 無料 |
| 営業時間(夏季) | 04:00〜24:00 |
| 営業時間 | 年中無休 |
| 駐車場 | 太宗台公営駐車場(有料)利用可。駐車場から寺まで徒歩約15〜20分 |
| ダヌビ列車利用の場合 | 太宗寺停留所で下車後、徒歩約3分 |
目次

アクセス
| 出発地 | 経路 | 所要時間 |
|---|---|---|
| 釜山駅 | 釜山駅広場前バス停から101番バス乗車 → 23停留所 → 太宗台・太宗台温泉バス停下車 | 約30分 |
| 南浦洞 | 釜山総合観光案内所前バス停から8番バス乗車 → 23停留所 → 太宗台・太宗台温泉バス停下車 | 約30分 |
バス停から太宗寺までは、徒歩(約1.4km・約30分)またはダヌビ列車で移動できます。

歩くか、ダヌビ列車か
どちらでも行けますが、雰囲気はかなり違います。
歩く場合: 太宗台入口を左手に進むと、起伏の少ない森の遊歩道が続きます。約1kmで所要時間は30分ほど。木陰が多く、静かな森を楽しみながら歩けます。私は歩きを選びました。夏は島特有の湿気があるので、水分補給をしながらゆっくり進むのがよいと思います。

ダヌビ列車の場合: 太宗台ユウォンジ入口にチケット売り場があります。有人・無人どちらでも購入可能。コインロッカーもあります。広場→展望台→灯台→太宗寺→広場と一周するルートで、公園の主要スポットをまとめて回りたい方に向いています。
| ダヌビ列車 | 料金 |
|---|---|
| 周遊(一周) | 4,000ウォン(約420円) |
| 片道 | 2,000ウォン(約210円) |
| 青少年 | 2,000ウォン(約210円) |
| 子ども(24か月〜小学生以下) | 1,500ウォン(約158円) |
為替レート目安:1円=9.5ウォン

太宗寺について
1976年に建てられた太宗寺は、太宗台ユウォンジの奥に静かに佇む小さなお寺です。歴史的に名高い寺ではありませんが、境内に入ると、どこか時間の流れがゆっくりになるような感覚があります。
このお寺が特別なのは、その庭です。住職が40年以上かけて、韓国国内はもちろん、海外からも様々な花や植物を集め、一本一本丁寧に植え続けてきました。個人の信念と根気が積み重なって、今では30種類以上の紫陽花が群生する場所になっています。観光地として計画されたわけではなく、ひとりの人間が花を愛する気持ちから始まったということを知ると、この庭の見え方が少し変わってきます。
堂宇は木々と花のあいだに静かに建っていて、寺としての空間と庭としての空間が自然に重なっています。

紫陽花 — 季節だけの風景
毎年6月から7月にかけて、境内の紫陽花が咲き揃います。30種類以上の品種が一斉に花開く様子は、色のグラデーションとして目に映ります。
紫陽花は土壌の酸性度によって色が変わります。酸性が強いと青系に、アルカリ性が強いと赤やピンク系になります。太宗寺の境内はその両方が混在していて、白から淡い緑、青、そして紫へと変化しながら咲いている花たちが同じ空間に並んでいます。最初は緑がかった白い花が、時間をかけて深い紫になっていく。その移ろいもまた、この場所の魅力のひとつです。
私が訪れたのは祭りの前だったので、人は少なかったのですが、法堂周辺はまだ咲き始めの花が多い状態でした。見頃の満開を楽しみたい方は、祭りの開催期間に合わせて訪れるのがよいかもしれません。反対に、人が少ないなかでゆっくり見たい方には、祭りの一週間ほど前がちょうどよい頃合いです。

2026紫陽花フェスティバル
2026年の紫陽花花文化祭(第16回)は、7月4日(土)から7月12日(日)まで9日間にわたって開催されます。入場は無料。7月4日16時に開幕式が予定されています。
期間中の主なイベントは、バスキングパフォーマンス、フォトゾーン、紫陽花写真展、体験ブース、フリーマーケット、フードトラックなどです。会場は太宗寺境内と近隣の体育公園一帯になります。
周辺スポット
太宗台ユウォンジ内には、海を望む展望台と影島灯台があり、太宗寺とあわせて回ることができます。
影島を拠点に旅をするなら、カンガンイ芸術村もおすすめです。海沿いの路地に壁画やアートが点在する個性的なエリアで、歩きながらさまざまなフォトポイントを楽しめます。太宗寺からバスで約30分の距離です。カンガンイ芸術村のガイドはこちら
影島に宿泊するなら、ハリ港近くのリリカルホテルが太宗寺から約30分の場所にあります。シネマルーム、浴槽つきのブティックホテルで、影島を一日かけてじっくり旅したい方の拠点として使いやすい場所です。影島観光を計画中の方はぜひ参考にしてみてください。リリカルホテル釜山影島のレビューはこちら
宿泊をご検討の方はこちらから予約できます:リリカルホテルを予約する
まとめ
釜山太宗寺紫陽花を目当てに訪れる方も多いですが、この場所の魅力は花だけではありません。40年という時間をかけて、ひとりの僧侶が丁寧に育て続けた庭。その積み重ねが、今の太宗寺の空気をつくっています。観光スポットというより、誰かの信念が形になった場所、という感じがしました。
釜山太宗寺紫陽花の季節でなくても、静かな森と境内の空気を味わいに来る価値がある場所だと思います。

太宗寺はどこにありますか?
太宗寺は釜山広域市影島区展望路119番地、太宗台ユウォンジ(遊園地)の奥に位置しています。夏季は04:00〜24:00まで開放されており、年中無休で入場は無料です。ダヌビ列車を利用する場合は太宗寺停留所で下車後、徒歩約3分で到着します。
釜山駅からのアクセス方法を教えてください。
釜山駅広場前のバス停から101番バスに乗り、23停留所後に太宗台・太宗台温泉バス停で下車します。所要時間は約30分です。バス停からは徒歩約1.4km(30分)または太宗台ユウォンジ入口からダヌビ列車に乗ることができます。
南浦洞からはどうやって行きますか?
釜山総合観光案内所前のバス停から8番バスに乗り、23停留所後に太宗台・太宗台温泉バス停で下車します。所要時間は約30分です。その後の移動方法は釜山駅からの場合と同じです。
ダヌビ列車の料金と運行コースを教えてください。
ダヌビ列車は太宗台ユウォンジ内を一周する観光列車です。料金は周遊(一周)が4,000ウォン(約420円)、片道が2,000ウォン(約210円)、青少年が2,000ウォン(約210円)、24か月〜小学生以下が1,500ウォン(約158円)です。為替レートの目安は1円=9.5ウォンです。運行コースは広場→展望台→灯台→太宗寺→広場です。有人・無人どちらの窓口でもチケットが購入でき、コインロッカーもあります。
紫陽花の見頃はいつですか?
毎年6月から7月にかけて咲き揃います。2026年の紫陽花花文化祭(第16回)は7月4日から12日まで開催予定です。満開の状態を楽しみたい方は祭り期間中の訪問がおすすめです。人が少ないなかでゆっくり見たい方は、祭り開始の一週間ほど前が穴場です。
なぜ太宗寺の紫陽花はこんなに色が多いのですか?
住職が40年以上かけて韓国国内外から30種類以上の紫陽花を集め、境内に植え続けてきたからです。また、紫陽花は土壌の酸性度によって色が変わります。酸性が強い土では青系に、アルカリ性が強い土ではピンク・赤系に咲きます。境内の土壌が場所によって異なるため、白・青・紫など多様な色の花が同じ空間に並んで咲いています。
2026年の紫陽花フェスティバルについて教えてください。
2026年の紫陽花花文化祭(第16回)は7月4日(土)から7月12日(日)まで、太宗寺境内と近隣の体育公園を会場に開催されます。入場は無料です。7月4日16時に開幕式が予定されており、期間中はバスキングパフォーマンス、フォトゾーン、紫陽花写真展、体験ブース、フリーマーケット、フードトラックなどのイベントが行われます。