韓国から日本へ、飛行機を使わずに移動する方法をご存じでしょうか。釜山港国際旅客ターミナルからは、下関・博多・大阪の3都市へ向かう国際フェリーが毎日のように運航されています。筆者は年に3~4回ほどフェリーで日韓を行き来しており、直近では夫と幼い子どもを連れて関釜フェリーで下関へ向かいました。この記事では、何度もこのターミナルを利用してきた経験をもとに、釜山港国際旅客ターミナルの施設・食事・免税店・乗船準備まで、初めてでも迷わないようにまとめています。
目次
釜山港国際旅客ターミナルの基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | 釜山港国際旅客ターミナル |
| 住所 | 釜山広域市東区中央大路206 |
| 営業時間 | 6:30~19:30(運航スケジュールにより変動あり) |
| 釜山駅からのアクセス | 9番または10番出口→屋根付き連絡通路→徒歩約10分 |
| 主なフロア | 2階:入国フロア・両替・観光案内所 / 3階:出国フロア・チケットカウンター・飲食店 |
| 就航先 | 下関・博多・大阪(日本)、国内ワンナイトクルーズ |
※価格は1円≒8.5ウォンで換算(2026年9月時点)。為替レートにより変動する場合があります。
ターミナルは釜山の東区に位置し、KTX(韓国高速鉄道)の主要駅である釜山駅のすぐ裏手にあります。釜山は韓国第2の都市であり、国内最南端の主要港湾都市として、日韓をつなぐ海の玄関口の役割を果たしています。現在のターミナルビルは2015年8月にオープンした地下1階・地上5階の建物で、頭上には釜山港大橋のアーチが架かり、港の風景を間近に感じられる立地です。
釜山駅からターミナルへのアクセス
釜山駅からターミナルまでは、タクシーもバスも必要ありません。釜山駅2階の9番または10番出口から出ると、港に向かって屋根付きの連絡通路(スカイウォーク)が伸びています。階段がなく完全にフラットなので、スーツケースを転がしながらでもスムーズに移動できます。

通路の一部にはムービングウォーク(動く歩道)も設置されており、大きな荷物があっても負担は少ないです。普通のペースで歩いて10分ほどで到着します。途中、港のコンテナクレーンや停泊中の船、釜山港大橋が一望でき、移動そのものが港町の風景を楽しむ時間になります。

ターミナルが近づくにつれ、岸壁に停泊しているフェリーの姿がはっきり見えてきます。筆者が下関行きの便で訪れた際は、関釜フェリーの船がすでに接岸されていて、その横にも別の航路の船が並んでいました。
釜山駅はKTXおよび釜山メトロ1号線が乗り入れているため、韓国国内のどこからでも公共交通機関だけでターミナルにたどり着けます。金海国際空港からの場合は、空港リムジンバスまたは軽電鉄で釜山駅まで移動し、そこから徒歩約10分で到着します。所要時間は空港から合計で約1時間~1時間10分程度です。ターミナルには屋外駐車場もありますが、長期旅行では駐車料金がかさむため、多くの利用者は電車で来ている印象です。

ターミナル内部:フロア別ガイド
建物に入ると、日本の空港にも負けないほど広くて清潔な空間が広がっています。実際に利用するのは2階(入国フロア)と3階(出国フロア)の2フロアです。各階にはデジタルキオスク(案内端末)が設置されており、多言語の案内が確認できます。
2階:入国フロア・両替・カフェ

2階は入国審査場を中心としたフロアですが、出国予定の方にも便利な施設があります。釜山銀行の支店で両替ができるほか、外貨両替専用のATMも近くにあります。

韓国の大手コンビニチェーン「CU」(日本のセブンイレブンやファミリーマートに相当)が2階と3階の両方に入っており、ちょっとした買い物に便利です。(従来のセブン-イレブンは閉店し、その場所には9月より韓国のコンビニブランド「CU」が新たにオープンして営業を行っております。)

2階と3階にはどちらも港を見渡せるテラスがあります。3階のテラスは眺望が良い分、人が多く集まりがちなので、静かに座って船を眺めたいなら2階のテラスがおすすめです。ちなみに、小さなお子さまと一緒の方は、2階6番ゲート付近に授乳室(育児休憩室)があるので活用できます。
3階:出国フロア・チケットカウンター・薬局
エスカレーターで3階に上がると、出国エリアに出ます。各船会社のチケットカウンター、出国審査場、飲食店、薬局、カフェ、CUコンビニなどがこのフロアに集まっています。


繁忙期はかなりの人で混み合います。チケットカウンターは船会社ごとに分かれており、関釜フェリー(下関行き)、カメリアライン(博多行き)、パンスター(大阪行き)とそれぞれ窓口が別です。パスポートを用意して対応する窓口に向かいましょう。チェックイン時にパスポートの確認は済むため、乗船の際は乗船券だけ持っておけば問題ありません。

船酔いが心配な方は、3階にある新釜山薬局で酔い止めセット(液体の薬1本+錠剤1錠)を₩5,000(約590円)で購入できます。釜山市内の一般的な薬局でも酔い止め錠剤は₩4,000(約470円)前後で売っていますが、錠剤のみです。個人的な経験として、ターミナルの薬局で売っている液体+錠剤のセットのほうが効き目が良かったので、こちらをおすすめします。
ターミナルでの食事と船内持ち込みのコツ
この章は、初めてフェリーに乗る方にこそ読んでほしい内容です。

3階にある韓国料理の食堂「モクコリ」(韓国語で「食べ物屋」を意味する名前です)では、日本語にも対応したセルフ注文キオスクで注文でき、1人1品以上の注文が必要です。メニューは以下のとおりです。
| メニュー | 価格(ウォン) | 円換算 |
|---|---|---|
| ラーメン | ₩5,000 | 約590円 |
| エビまたはキムチチャーハン | ₩9,000 | 約1,060円 |
| うどん | ₩8,000 | 約940円 |
| 韓国スープ・チゲ(クッパ・チゲ類) | ₩10,000 | 約1,180円 |
| マンドゥ(韓国式水餃子)・おでんなど | 各種 | ― |
| ソジュ(韓国焼酎)・ビールなどの酒類 | ₩6,000 | 約710円 |
メニューのうち、チャーハン2種類とマンドゥはテイクアウトしてそのまま船内に持ち込めます。テイクアウトの場合はやや割高で、チャーハンが₩9,500(約1,120円)、マンドゥが₩10,500(約1,240円)です。営業時間は6:00~19:00で、悪天候により国際線が欠航する日以外は無休です。
エスカレーターのすぐ横には「チョンジンホームフード」という食堂もありますが、筆者が訪れた際は毎回閉まっていました。営業時間が6:30~14:30のため、夕方以降に出航する便の乗客には縁がなさそうです。
3階にはテラスに面したカフェもあり、CUコンビニも近くにあるので、出航前のちょっとした軽食やコーヒーには困りません。
韓国の配達アプリでターミナルに届けてもらう
ここからが、筆者が最初の乗船で知らなくて後悔した情報です。
韓国ではフードデリバリー文化が日本以上に浸透しており、「ペダルミンジョク」(略称ペミン)や「クーパンイーツ」といった配達アプリ(日本のUber Eatsに相当)が広く使われています。以前は韓国の電話番号や決済手段がないと利用できませんでしたが、現在は海外発行のクレジットカードやApple Payによるゲスト注文が可能になっています。
アプリは韓国語がメインのため操作にはやや慣れが必要ですが、配達先を「釜山広域市東区中央大路206 2階3番または4番ゲート(釜山港国際旅客ターミナル)」に設定すれば、ターミナルまで届けてもらえます。韓国語に不安がある場合は、釜山駅周辺の飲食店でテイクアウトして持ち込むのが確実です。
ここで重要なポイント:下関・博多・大阪いずれの航路でも、外部から持ち込んだ食べ物を船内で食べることが認められています。
出航前の待合エリアを見渡すと、フライドチキン、キンパ(韓国式海苔巻き)、ピザなど、さまざまな食べ物を抱えた乗客がたくさんいます。筆者は最初の乗船時、「船内レストランがあるから大丈夫だろう」と何も持たずに乗り込みました。結果、周りの乗客がチキンやキンパを広げて盛り上がっている中、ひとり寂しく船内食堂のカレーとカップラーメンを食べることに。あの時の切なさは忘れられません。
その経験を踏まえて、今回の下関行きでは配達アプリで事前に注文し、家族で食べる分を準備して乗り込みました。友人や家族との船旅なら、韓国最後の食事を船の上で楽しむのもひとつの思い出になるはずです。
ちなみに、釜山駅のすぐ前に「イジェモピザ」という地元で有名なピザ屋があり、ここでピザを買って乗船する乗客もよく見かけます。

釜山駅に早めに着いた場合は、駅2階にある創業40年の地元パン屋「B&C製菓」で焼きたてのパンを調達するのも手軽で良いです。
航路と時刻表:下関・博多・大阪
釜山港国際旅客ターミナルからは、日本3都市への国際フェリーと韓国国内のワンナイトクルーズが運航されています。
| 行き先 | 運航会社 | 船名 | 運航日 | 釜山出港 | 到着 | 所要時間 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 下関 | 関釜フェリー | 星希号(韓)/はまゆう(日) | 毎日 | 21:00 | 翌8:00 | 約11時間 |
| 博多 | カメリアライン | ニューかめりあ(日) | 毎日 | 22:30 | 翌7:30 | 約9時間 |
| 大阪 | パンスターライン | パンスターミラクル | 日・火・木 | 15:00~16:00 | 翌8:30~9:00 | 約18時間 |
| ワンナイトクルーズ(国内) | パンスターライン | パンスターミラクル | 土曜 (第3土曜を除く) | 16:30~17:00 (季節変動) | 翌日帰港 | 1泊 |
3航路とも夜間出港の1泊航路です。夕方から夜にかけて乗船し、船内で一晩を過ごし、翌朝日本の港に到着します。ワンナイトクルーズはパンスターミラクルが運航する韓国国内周遊便で、土曜午後に出港し翌日戻る気軽な船旅体験ができます。
下関航路(関釜フェリー)
- 発券締切: 17:30
- チェックイン: 18:10~18:30(18:30締切厳守)
- 出港: 21:00
- 下関到着: 翌朝8:00
- 公式サイト対応言語: 日本語・韓国語・英語
- 予約: kampuferry.co.jp(日本語サイト)/pukwan.co.kr(韓国語サイト)
2隻の船が交互に運航しており、韓国船の「星希号」と日本船の「はまゆう」があります。この航路は1905年に鉄道連絡船として開設された歴史があり、日本側の下関港ターミナルも下関駅からすぐの好立地です。日本から乗船する場合も、下関駅から徒歩圏内でアクセスできます。
博多航路(カメリアライン)
- 発券締切: 19:00
- 出国フロア入場: 19:00~19:30
- 乗船開始: 19:40頃~
- 出港: 22:30
- 博多港到着: 翌朝7:30
- 公式サイト対応言語: 日本語・韓国語・英語
- 予約: camellia-line.co.jp(日本語サイト)/koreaferry.kr(韓国語サイト)
以前は高速船「クイーンビートル」(JR九州)も運航されていましたが、現在は廃止されており、博多航路はニューかめりあの1便のみです。
大阪航路(パンスタークルーズ)
- 日曜便: 発券13:00~14:15/チェックイン14:30まで/出港15:00/到着翌朝8:30
- 火・木曜便: 発券14:00~15:00/チェックイン15:15まで/出港16:00/到着翌朝9:00
- 公式サイト対応言語: 日本語・韓国語・英語
- 予約: panstarcruise.com(サイト上部から日本語表示に切り替え可能)
大阪航路は約18時間と最も長い航路で、午後に乗船して翌朝大阪に到着します。往復で利用する場合は、帰りの出港日・時間が異なるため必ず公式サイトで確認してください。
時刻に関する注意: 上記の時間は筆者が直近で利用した際の情報です。船会社が変更する場合があるため、渡航前に必ず各社の公式サイトで最新のスケジュールを確認してください。
予約と追加費用について
オフシーズンの場合、各船会社の公式サイトから直接予約するのが最安になることが多いです。ただし、KlookやTrip.comなどの予約サイトで割引クーポンが出ることもあるため、比較してみる価値はあります。
注意すべきなのは、チケット料金に燃油サーチャージと港湾使用料が含まれていないケースがほとんどという点です。これらは出港日にターミナルで別途支払います。金額は月ごとに変動するため、最新の金額は各船会社の公式サイトで必ず確認してください。
参考までに、筆者が関釜フェリーで下関へ向かった際は、韓国側の出国時に₩26,000(約3,060円)を1人あたりターミナルで支払い、帰路の下関側では5,520円を1人あたり支払いました。
乗船前に知っておくべきこと
バッテリーの持ち込み制限
防火安全のため、船会社各社はバッテリーの持ち込みに制限を設けています。航空機の手荷物ルールと似ています。
| バッテリー種別 | 持ち込み上限 |
|---|---|
| 100Wh以下 (約27,000mAh以下) | 5個まで |
| 100~160Wh (約27,000~43,000mAh) | 2個まで |
| 160Wh超 | 持ち込み不可 |
電動自転車・電動キックボード・電動スクーターは全航路で持ち込み禁止です。船内での充電環境は客室タイプによって異なり、個室にはコンセントがある場合が多いですが、相部屋(大部屋)タイプでは十分な数のコンセントがないことも珍しくありません。相部屋を予約している場合は、乗船前にしっかり充電しておくのが安心です。
荷物のルール
3航路とも、持ち込み手荷物は30kg以下、3辺の合計が200cm以内であれば無料です。日本の国内フェリーと同様、預け荷物サービスはなく、乗船から下船まで自分で荷物を管理します。
自転車の持ち込み
自転車で日韓を移動する場合は、チケットカウンターで受託手荷物として手続きが必要です。料金は航路によって異なります。
| 航路(運航会社) | 一般的な自転車 | タンデム・大型 |
|---|---|---|
| 下関 (関釜フェリー) | ₩20,000 (約2,350円) | ₩40,000 (約4,710円) |
| 博多 (カメリアライン) | ₩20,000 (約2,350円) | ₩25,000 (約2,940円) |
| 大阪 (パンスター) | ₩20,000 (折りたたみ・約2,350円) | ₩40,000 (一般・約4,710円) |
電動自転車は全航路で受託不可です。また、当日の積載スペースの状況により、自転車の持ち込みが制限される場合もあります。
スーツケースで場所取り?日本ではありえない韓国フェリーの乗船文化
これは日本人の感覚からすると驚くかもしれませんが、説明しておきます。
出国審査を終えて待合エリアに入ると、ずらりと並んだスーツケースが目に入ります。持ち主はそばにおらず、スーツケースだけが「列」を作っています。これは放置荷物ではありません。韓国の乗客が乗船の順番を確保するためにスーツケースを並べて「場所取り」をしているのです。本人は免税店を見たり、別の場所で座って過ごしていたりします。
目的は、少しでも早く乗船して相部屋(大部屋)のコンセント近くの場所や、共有ラウンジのテーブル席を確保すること。韓国国内でもこの行為についてはマナー違反だという意見と、フェリー文化の一部だという意見に分かれています。
個室を予約している場合は急ぐ必要はまったくありません。筆者はいつも人が落ち着いたころにゆっくり乗船しています。下船時も同じで、早朝からスーツケースで場所取りをする乗客がいますが、日本側のフェリー港での入国審査はピーク時の空港と比べてもかなり短時間で済むので、焦らずに少しでも長く休んでから下船することをおすすめします。
韓国入国時のe-Arrival Card(電子入国申告)について
2026年1月1日から、韓国では従来の紙の入国申告書が廃止され、「e-Arrival Card(電子入国申告書)」によるオンライン申請のみとなりました。関釜フェリーの公式サイトでも、2026年9月1日以降は紙の入国申告書の配布を終了した旨が案内されています。
フェリーで韓国に入国する日本人旅行者にとって、特に注意が必要な点をまとめます。
誰が申請する必要があるのか
日本国籍の方は、2026年12月31日までK-ETA(韓国電子渡航許可)の取得が免除されています。ただし、K-ETAが免除されていることと、e-Arrival Cardが不要であることは別です。有効なK-ETAを所持していない場合、つまりほとんどの日本人旅行者は、e-Arrival Cardの事前申請が必要になります。
申請のタイミングと有効期限
- 申請可能期間: 韓国到着日を含む3日前から申請可能
- 有効期限: 提出後72時間以内に入国する必要あり
- 期限を過ぎた場合は再申請が必要です
例:9月30日に釜山に到着する場合、9月28日・29日・30日の3日間が申請可能期間です。
申請方法
- 公式サイト(e-Arrival Card申請ページ)にアクセス ※日本語表示に切り替え可能
- パスポート情報、渡航情報、韓国での滞在先住所を入力
- 便名の欄には、フェリーの場合船名を入力(例:HAMAYUU、NEWCAMELLIA、PANSTARMIRACLEなど)
- 出発地は「日本」の該当する港の都市名を入力
- 登録完了
入国審査時の手続き
申請完了後、特にQRコードの提示は不要です。入国審査の際はパスポートを提示するだけでシステム上照合されます。ただし、念のため申請完了画面のスクリーンショットを保存しておくと安心です。
注意点
- 費用は無料です。公式サイトはhttps://www.e-arrivalcard.go.kr/のみです。検索結果に公式サイトを装った偽サイトが表示されることがあります。申請中にクレジットカード番号や決済情報の入力を求められた場合、それはフィッシングサイトです。e-Arrival Cardの申請に費用は一切かかりません
- 税関申告書は別途です。e-Arrival Cardは入国申告のみをカバーしており、携帯品・別送品の税関申告は従来どおり紙の書類で行います。税関申告書は船内で配布されるか、入国審査場付近に用意されています
- 到着後、入国審査の待ち列エリアにe-Arrival Card登録用のQRコードが掲示されている場合もありますが、事前に済ませておくのが確実です
日本帰国時の税関申告:Visit Japan Webの活用
フェリーで日本に帰国する際の手続きについても触れておきます。
日本国籍の方は、日本への入国審査でVisit Japan Webの登録は不要です。パスポートを提示するだけで通過できます。これは飛行機でもフェリーでも同じです。
ただし、税関申告(携帯品・別送品申告)についてはVisit Japan Webで電子化が可能です。通常であればフェリーの船内で紙の税関申告書を記入して、日本到着時に税関で提出しますが、Visit Japan Webで事前に申告を済ませてQRコードを取得しておけば、紙の記入は不要になり、税関の電子申告ゲートからスムーズに通過できます。
フェリーの場合の入力方法は以下のとおりです。
- Visit Japan Webにアクセスし、アカウントを作成またはログイン
- 帰国の旅程を登録する際、航空会社欄で**「ZZ : OTHER AIRLINE」**を選択
- 便名欄に船名を入力(例:HAMAYUU、SEONGHEE、NEWCAMELLIA、PANSTARMIRACLE)
- 出発地は「Busan」と入力
- 「携帯品・別送品申告」の項目を入力し、QRコードを取得
日本の港に到着したら、税関で画面上のQRコードを提示するだけです。紙の申告書を書く時間が省けるうえ、電子申告専用レーンがある港では待ち時間も短縮できます。
なお、Visit Japan Webの利用はあくまで任意です。従来どおり船内で紙の税関申告書を記入して提出することも引き続き可能です。
免税店は買う価値があるのか?

3階の出国審査を通過すると、免税エリアに入ります。空港と比べると小さいだろうと思っていましたが、想像より広く、酒類・たばこ・化粧品・アクセサリーなどが並ぶしっかりとした売り場でした。

ただし、品揃えは低~中価格帯のブランドが中心です。高級ブランドや国際的な有名ブランドを期待して行くと物足りなく感じるかもしれません。化粧品や雑貨は、釜山市内のロッテ免税店や新世界免税店と比べても特別安いわけではない印象です。
ひとつ狙い目があるとすれば酒類です。ウイスキーやスピリッツ類は、釜山市内の小売価格より₩20,000~30,000(約2,350~3,530円)ほど安い傾向があります。お土産用に買うならターミナルの免税店は悪くない選択肢です。
ただし、ここでさらにお得な情報を。船内にも免税売店があり、ターミナルの免税店よりさらに₩5,000~10,000(約590~1,180円)安いことが多いのです。酒類を買う予定があるなら、乗船してから船内の売店を確認してみてください。品揃えはやや少ないですが、価格面では船内がベストです。
ターミナルの免税店は7:00~20:00の営業で年中無休です。なお、免税店内は撮影禁止となっています。

出国待合室での過ごし方
免税エリアを抜けると、乗船前の最終待合室に出ます。ここにはコンビニはありませんが、「コーヒーマル」という小さなカフェがあり、飲み物と軽食を販売しています。
| メニュー | 価格(ウォン) | 円換算 |
|---|---|---|
| コーヒー | ₩4,000~7,000 | 約470~820円 |
| お茶・フルーツエイド(柑橘系ドリンク)・スムージー | ₩4,500~7,000 | 約530~820円 |
| ペットボトル水 | ₩1,000 | 約120円 |
| たまごサンド | ₩6,500 | 約760円 |
メニュー表は韓国語・英語・日本語に対応しています。

待合室の座席の一部には、韓国式コンセント(Cタイプ/Fタイプ、220V)が備え付けられています。日本のAタイプのプラグとは形状が異なるため、変換アダプターが必要です。USB充電ポートが付いている席もあるので、スマートフォンの充電なら変換アダプターなしでも対応できる場合があります。相部屋を予約している方は、ここが乗船前に確実に充電できる最後のチャンスになるので、活用してください。
免税店を見て、コーヒーを飲み、乗船列ができるのを眺めているうちに、思ったより早く時間は過ぎていきます。
まとめ:出航までの時間も旅の一部
出航の受付開始まで時間に余裕がある場合は、ターミナル周辺で過ごすのもおすすめです。

ターミナルから歩いて約8分の場所に、海沿いの散歩道が整備された北港親水公園があります。船に乗る前に港の空気を吸いながら散歩するには、ちょうどよい距離です。

もう少し時間がある方には、釜山駅から徒歩約2分の場所にあるブラウンハンズ百済をおすすめします。1920年代の旧病院の建物をそのまま使ったカフェで、独特の空間の中でゆっくりコーヒーを飲みながら出航までの時間を過ごせます。
初めての方もリピーターの方も、釜山港国際旅客ターミナルは少しの予備知識があるだけでぐっと過ごしやすくなる場所です。どのフロアに行けばいいか、食べ物は持ち込めるのか、免税店は船内のほうが安いのか。そうした情報を頭に入れておくだけで、釜山駅から船室までの動きに迷いがなくなります。
韓国で食べた最後のごはんの味を口に残したまま、船の中で眠りにつく。目を覚ませば、もう日本の港が見えている。フェリーの旅には、飛行機にはないそんな静かな余韻があります。次の船旅が、どうか良い旅になりますように。
【FAQ】釜山フェリー乗船前の疑問と知っておくべき必須知識まとめ
釜山駅から釜山港国際旅客ターミナルまでどうやって行けますか?
釜山駅2階の9番または10番出口から出ると、屋根付きの連絡通路(スカイウォーク)がターミナルまで続いています。階段がなく完全にフラットで、一部にはムービングウォーク(動く歩道)も設置されているため、スーツケースを引いていても快適に移動できます。所要時間は徒歩約10分です。タクシーやバスを使う必要はありません。
釜山から日本へのフェリー航路と所要時間を教えてください。
現在、釜山港国際旅客ターミナルからは3つの国際航路が運航されています。関釜フェリーは毎日21:00に出港し、翌朝8:00に下関に到着します(約11時間)。カメリアラインは毎日22:30に出港し、翌朝7:30に博多に到着します(約9時間)。パンスタークルーズは日曜・火曜・木曜に15:00~16:00に出港し、翌朝8:30~9:00に大阪に到着します(約18時間)。3航路とも1泊の夜行便で、船内で一晩過ごして翌朝日本に到着する形式です。
フェリーに外部の食べ物を持ち込むことはできますか?
はい、3航路すべてで外部から持ち込んだ食べ物を船内で食べることが認められています。実際に待合エリアを見ると、フライドチキン、キンパ(韓国式海苔巻き)、ピザなど、さまざまな食べ物を持参している乗客が多くいます。韓国の配達アプリ「ペダルミンジョク」や「クーパンイーツ」(日本のUber Eatsに相当)は、海外発行のクレジットカードやApple Payでのゲスト注文に対応しており、ターミナルへの配達も可能です。ターミナル3階の食堂「モクコリ」でもラーメン₩5,000(約590円)、チャーハン₩9,000(約1,060円)、うどん₩8,000(約940円)、クッパやチゲ₩10,000(約1,180円)などが食べられます。チャーハン2種とマンドゥ(水餃子)はテイクアウトして船内に持ち込むことも可能です。
チケット料金以外に追加でかかる費用はありますか?
はい。チケット料金には通常、燃油サーチャージと港湾使用料が含まれていません。これらは出港日にターミナルで別途支払います。金額は月ごとに変動しますが、参考として筆者が関釜フェリーで下関へ向かった際には、韓国側の出国時に₩26,000(約3,060円)を1人あたり支払い、帰路の下関側では5,520円を1人あたり支払いました。最新の金額は各船会社の公式サイトで必ず確認してください。
韓国に入国する際、紙の入国カードはまだ使えますか?
いいえ、2026年1月1日以降、紙の入国申告書は廃止されています。現在は「e-Arrival Card(電子入国申告書)」のオンライン申請のみとなっています。日本国籍の方は2026年12月31日までK-ETAが免除されていますが、有効なK-ETAを所持していない場合はe-Arrival Cardの提出が必要です。申請は韓国到着日を含む3日前から可能で、費用は無料で、公式サイト(https://www.e-arrivalcard.go.kr/)から日本語表示で申請できます。申請中にクレジットカード番号や決済情報の入力を求められた場合はフィッシングサイトなので注意してください。フェリーの場合は便名欄に船名(例:HAMAYUU、NEWCAMELLIA)を入力してください。入国審査時にはパスポートを提示するだけで、QRコードの提示は不要です。
ターミナルの免税店は利用する価値がありますか?
品揃えは低~中価格帯のブランドが中心で、化粧品や雑貨は釜山市内の免税店と比べて特別安いわけではありません。ただし酒類は狙い目で、ウイスキーやスピリッツが釜山市内の小売価格より₩20,000~30,000(約2,350~3,530円)安い傾向にあります。さらに、船内にも免税売店があり、ターミナルの免税店よりもう₩5,000~10,000(約590~1,180円)安いことが多いため、酒類を購入するなら船内の売店を先に確認するのがおすすめです。ターミナルの免税店は7:00~20:00営業で年中無休ですが、店内は撮影禁止です。
荷物やモバイルバッテリーの持ち込み制限はありますか?
手荷物は1人あたり30kg以下、3辺の合計が200cm以内であれば無料で持ち込めます。預け荷物サービスはなく、乗船から下船まで自分で荷物を管理します。モバイルバッテリーについては、100Wh以下(約27,000mAh以下)は5個まで、100~160Wh(約27,000~43,000mAh)は2個まで持ち込み可能で、160Wh超は持ち込み不可です。電動自転車・電動キックボード・電動スクーターも全航路で持ち込みが禁止されています。一般的な自転車は受託手荷物として₩20,000~40,000(約2,350~4,710円)で預けることが可能ですが、航路や種類によって料金が異なります。
※価格は1円≒8.5ウォンで換算(2026年9月時点)。為替レートにより変動する場合があります。