金烏ランド(亀尾)|消えゆく韓国の地方遊園地がまだここにあった

かつて韓国では、どんな小さな街にもひとつは遊園地がありました。テーマパークではなく、回転木馬とバイキングとバンパーカーがある、地元の人たちのための場所。日本でもデパートの屋上遊園地や地方のファミリーランドが次々と姿を消していったように、韓国でも大都市の大型テーマパークだけが生き残り、地方の小さな遊園地はほとんど消えてしまいました。だからこそ、慶尚北道亀尾市の金烏山のふもとで金烏ランドがまだ動いていると知ったとき、自分の目で確かめたくなったのです。

金烏ランドは慶尚北道亀尾市金烏山路341に位置しています。亀尾は大邱と金泉のちょうど中間にある中規模の都市で、大邱駅からムグンファ号(普通列車)で30〜40分ほどで到着します。亀尾駅からは27番バスで7つ目の停留所「亀尾性理学歴史館」まで約10分、そこから徒歩1分です。金烏山道立公園の中にあるため、乗り物の背後に山がそのまま迫ってくる — 大型テーマパークでは味わえない景色がここにはあります。

金烏ランド:営業時間・料金・アクセス情報

項目詳細
住所慶尚北道 亀尾市 金烏山路341
営業時間平日 10:00〜18:00 / 週末・祝日 10:00〜19:00
夏季営業(7〜8月)平日 13:00〜21:00 / 週末・祝日 10:00〜21:00
休園日毎週月曜日
入園料無料(乗り物・施設は別途料金)
アクセス大邱駅 → ムグンファ号で亀尾駅(約30〜40分)→ 27・27-1・27-2・27-3番バス(7停留所・約10分)→ 亀尾性理学歴史館停留所 → 徒歩1分
駐車場第4駐車場(目の前):普通車₩1,500(約160円)/ 軽自動車₩500(約53円)。満車時は道路向かいの第3駐車場を利用
金烏ランドの入口ゲート(慶尚北道亀尾市)

パークの背景にある、亀尾(クミ)という街の物語

亀尾という街自体にも背景があります。かつてはサムスン電子やLGディスプレイの工場が集積し、韓国の輸出を支えた代表的な産業都市であり、韓国で最初にインターネットが敷設された街とも言われています。しかしその時代は過ぎ、工場は移転や縮小を重ね、今の亀尾は静かな地方都市の空気を纏っています。遊園地を出た後、街の中心部を車で通り抜けたとき、かつて賑やかだったであろう通りの静けさが印象に残りました。日本の地方にもある、あの空気です。

料金 — 乗り物チケットとパス

金烏ランドの切符売り場

入園自体は無料です。乗りたいものだけチケットを買う仕組みで、1回券からセット券、週末限定のフリーパスまで選べます。

チケット種別料金備考
BIG-1(1回)₩5,000(約530円)–
BIG-3(3回)₩12,000(約1,260円)–
BIG-5(5回)₩18,000(約1,900円)–
フリーパス(7歳〜大人)₩29,000(約3,050円)週末・祝日のみ
フリーパス(24ヶ月〜6歳)₩23,000(約2,420円)週末・祝日のみ
大観覧車₩9,000(約950円)/1名パス対象外。36ヶ月以上
アイスリンク₩10,000(約1,050円)装備込み。通年営業
自然体験館₩11,000(約1,160円)子ども / ₩8,000(約840円)大人動物の餌やり体験

24ヶ月未満のお子さんは保護者のチケットで回転木馬・空中自転車のみ同伴可。

金烏ランドの乗り物チケット種別

私たちはBIG-5を2枚購入し、夫婦で交代しながら子どもと一緒に乗りました。真夏の暑さの中、小さな子どもの体力を考えると5回はちょうどよい量でした。少なすぎず、多すぎず、大人も退屈しない。

金烏ランドの園内マップ(16種の乗り物と施設)

16種の乗り物 — 小さいけれど、ちょうどいい

金烏ランドの全景(大観覧車、回転木馬など)

金烏ランドには全16種の乗り物があります。回転木馬やミニ列車のような幼児向けから、ドラゴンコースター、バイキング、スピニングコースターのような小学生が楽しめるものまで揃っていて、年齢層の幅が広い家族でも一緒に楽しめる構成でした。乗り物ごとに身長制限があるので、チケットを買う前に確認しておくと無駄がありません。

金烏ランドのスピニングコースター
金烏ランドのスピニングコースターからの一人称視点

うちの子が特に気に入ったのはスピニングコースター — 回転しながら進む小型のジェットコースター — と、空中自転車でした。バンパーカーも喜んでいました。年齢別にエリアが分かれていて、小さな子どもを安心して遊ばせることができたのが印象的です。

金烏ランドの回転木馬
金烏ランドのバイキング

ドラゴンコースターや回転ブランコはまだ身長が足りず、怖がりそうでもあったので今回は見送りました。でも年齢層がもう少し幅広い家族であれば、全員が何かしら乗れる構成だと思います。2023年に新設された大観覧車はパークで一番高い構造物で、金烏山の景色が一望できます。どのパスにも含まれていないのは少し残念ですが、1人₩9,000(約950円)なら許容範囲だと感じました。

乗り物の先にあるもの

金烏ランド入口のティニピンガーデン

金烏ランドには近年、ティニピンをテーマにしたゾーンが加わりました。ティニピンは韓国で今もっとも人気のある子ども向けアニメキャラクターのひとつで、園内のあちこちにフィギュアやフォトスポットが設置されています。日本でいえばプリキュアやすみっコぐらしのような存在感で、キャラクターを知っている子どもにとっては乗り物以上に反応するポイントかもしれません。

金烏ランドの通年営業アイスリンク外観

アイスリンクは通年営業で、真夏でも利用できます。装備込みで₩10,000(約1,050円)。今回はうちの子にはまだ早いと判断して見送りましたが、来年はぜひ試してみたいと思っています。

自然体験館では動物の餌やり体験ができます。子ども₩11,000(約1,160円)、大人₩8,000(約840円)と乗り物チケットに加えると出費がかさむため、今回はパスしました。外から見た限りでは手入れが行き届いている印象でした。

山をバックにした遊園地

金烏山を背景にした金烏ランドの遊園地全景

写真では伝えきれない部分がここにあります。金烏ランドは金烏山のふもとに位置していて、観覧車やコースターの背後に、森に覆われた山がそのまま迫っています。カラフルな乗り物の向こうに緑の山が重なるこの景色は、駐車場に建てられた遊園地では生まれない空気を持っていました。

遊園地を楽しんだ後、少し上の方に歩けば金烏山ケーブルカーの乗り場があります。登山をしなくても途中まで上がれるので、家族連れでも無理なく山の景色を楽しめます。

まとめ

金烏ランドを出た後、亀尾の街の中心部を車で通りました。通りは静かでした。かつて活気のあったであろう商店の多くが、半分シャッターを下ろしていました。工場が街を定義し、やがて去っていった — そんな地方都市の空気が、日本でも見たことのある風景と重なりました。

金烏ランドは1993年に開園し、今もまだ動いています。それだけで何かを語っていると思います。ロッテワールドやエバーランドと競おうとしているわけではないし、その必要もない。小さな子どもと半日、乗り物に乗って、アイスリンクで涼んで、背景に山がある — この遊園地はそのために作られたものを、静かに、ちゃんとやり続けています。

大邱から列車で30分。ガイドブックに載らない韓国の一面を見てみたいと思ったとき、亀尾までの距離は想像より近く、回転木馬の後ろにそびえる山の景色は、想像より長く心に残ります。

金烏ランド(亀尾):よくある質問(FAQ)

金烏ランドの入園料はいくらですか。

入園自体は無料です。乗り物は個別チケット制で、1回券₩5,000(約530円)から、BIG-5(5回)₩18,000(約1,900円)、週末限定フリーパス₩29,000(約3,050円/7歳以上)まであります。大観覧車(₩9,000/約950円)はどのパスにも含まれません。

金烏ランドへの大邱からのアクセスを教えてください。

大邱駅からムグンファ号(普通列車)で亀尾駅まで約30〜40分。亀尾駅から27番・27-1番・27-2番・27-3番バスに乗車し、7つ目の「亀尾性理学歴史館」停留所で下車。そこから徒歩約1分です。

金烏ランドの営業時間と休園日を教えてください。

平日10:00〜18:00、週末・祝日10:00〜19:00。7〜8月の夏季は平日13:00〜21:00、週末・祝日10:00〜21:00に延長されます。毎週月曜日が休園日です。

金烏ランドに駐車場はありますか。

あります。第4駐車場が遊園地の目の前にあり、普通車₩1,500(約160円)、軽自動車₩500(約53円)です。週末は満車になることがあるため、道路を挟んだ第3駐車場も利用できます。

金烏ランドにはどんな乗り物がありますか。

全16種。回転木馬、ミニバイキング、バンパーカー、ミニ列車などの幼児向けから、ドラゴンコースター、バイキング、スピニングコースターなど小学生が楽しめるものまで揃っています。乗り物ごとに身長制限があります。

大観覧車はフリーパスに含まれますか。

含まれません。大観覧車は別途₩9,000(約950円)/1名で、36ヶ月以上が対象です。BIG券にもフリーパスにも含まれないため、利用する場合は別途購入が必要です。

金烏ランドにアイスリンクはありますか。

はい。通年営業で、装備レンタル込み₩10,000(約1,050円)です。真夏でも利用できるため、暑い日の涼み場所としても人気があります。

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