釜山に来ると、必ずひとつ困ることがあります。何を食べるか、ではなくて、どこで食べるか、です。
雨が降っていました。ひとりでした。あったかいものが食べたかった。そういうとき、釜山の人に聞けば十中八九こう言われます。「テジクッパでしょ」と。
テジクッパというのは豚骨スープにご飯を合わせた、釜山のソウルフードです。博多の豚骨ラーメンが博多の顔であるように、テジクッパは釜山の食文化を語るときに外せない一品。屋台でも食堂でも、気軽に食べられるものなのに、それがミシュランのビブグルマンに選ばれた店があると聞いて、調べてみたら——釜山駅から徒歩2分の場所にありました。
それがチョンジッカン釜山駅店です。

目次
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 住所 | 釜山広域市東区中央大路209番ギル11 |
| 営業時間 | 毎日 10:00〜22:00(L.O. 21:30) |
| 釜山駅からのアクセス | 7番出口を出て直進、徒歩2分 |
※価格は1円=9.5ウォン換算
チョンジッカンとは
「チョンジッカン」というのは、慶尚道の方言で「台所」を意味します。2011年、釜山の新平(シンピョン)に一号店を開いてから、ずっとテジクッパ一本で10年以上やってきたお店です。そのこだわりが認められて、2025年と2026年、2年連続でミシュランのビブグルマンに選ばれました。

ビブグルマンというのは「コストパフォーマンスが高く、優れた料理を提供するレストラン」に贈られるミシュランの認定です。星ではなく、庶民の食卓に近い場所で光るものを評価する、そういう基準です。テジクッパのような日常食がそこに選ばれたということが、なんだかうれしい。
メニューと価格
| メニュー | 料金(ウォン) | 料金(円) |
|---|---|---|
| 義城マニルクッパ (にんにくテジクッパ) | 11,000ウォン | 約1,158円 |
| マラクッパ | 12,000ウォン | 約1,263円 |
| テジクッパ | 10,000ウォン | 約1,053円 |
| スンデクッパ | 10,500ウォン | 約1,105円 |
| 内臓クッパ | 10,500ウォン | 約1,105円 |
| ミックスクッパ | 11,000ウォン | 約1,158円 |
| お子さまクッパ | 5,500ウォン | 約579円 |

ひとりで来ても、全然大丈夫
1階は待合スペースです。番号を登録しておくと、席が準備できた時点でスマートフォンに通知が届くので、その間は外に出ていてもOK。

私が行ったのはお昼過ぎの2時近く。それでも20分待ちでした。せっかくなので、隣にあるプサンダンというパン屋さんへ。釜山らしい素材を使ったパンが並ぶローカルのベーカリーで、のぞいていたらあっという間に時間が経ちました。

2階に案内されると、テーブルにタブレットが置いてあって、そこから注文します。スタッフに言葉で伝える必要がない。ひとり旅で、日本語がなかなか通じない場面に慣れていない方でも、ここは安心です。テーブルの下にはコンセントもあって、旅の途中でスマートフォンを充電しながら食べる、という過ごし方もできます。
ひとりで食べることが、ここでは全然さみしくない。そういうお店でした。
義城マニルクッパを食べてみた
注文したのは「義城マニルクッパ」。11,000ウォン(約1,158円)のにんにくテジクッパで、一番人気のメニューです。にんにく好きの私にはこれしかない、と最初から決めていました。
テーブルに運ばれてくると、スープの器とご飯の器のほかに、小皿が2枚空の状態で出てきます。セルフコーナーでキムチを好きなだけ取ってくるスタイルです。

ご飯の量に驚きました。蓋を開けたら、こんもりと盛られていて。「半分くらい入ってればいいか」と思っていたら、ちゃんと一膳分ありました。
スープを一口。色は濃いめなのに、味は驚くほどすっきりしています。雑味がない。豚骨の旨味と、にんにくの香りがじわりと後から来る感じで、ふうっと体から力が抜けるような美味しさでした。
タテギ(唐辛子ペースト)は最初から入っていて、食べ進めるとスープがだんだんオレンジ色に変わっていきます。辛いのが苦手な方は注文時に抜いてもらうことができます。アミ(塩辛)を少し加えると、さらに旨味が増します。

豚肉のボリュームが、正直びっくりでした。他のお店で食べたテジクッパは、ぱさぱさしていたり量が少なかったりすることもあったのですが、ここのお肉は脂がほどよくついていて、大きくて、食べごたえがありました。キムチを乗せて食べたら、まるでスユク(蒸し豚)のよう。
気がついたら、ほとんど食べ終わっていました。お腹いっぱいの、満足した、そういう感じです。11,000ウォン(約1,158円)でこの内容と、このロケーションと、このミシュランの実績。また来たいと思いました。
釜山駅周辺をもっと楽しみたい方へ
チョンジッカンは釜山駅から2分ですが、その周辺にも立ち寄れる場所がいくつかあります。

列車の時間まで余裕があるなら、北斗七星図書館はひとり旅に向いたスペースで、ゆっくり本を眺めながら過ごすのにちょうどいい場所です。荷物が気になる方は、釜山駅の荷物預かり・配送サービスを使えば身軽に動けます。釜山駅近くで泊まる場合は、家族や複数人数でも使いやすい宿泊施設もまとめているので参考にしてみてください。
まとめ
チョンジッカン釜山駅店は、ミシュランのビブグルマン常連で、釜山駅から徒歩2分で、ひとりで入りやすくて、11,000ウォン(約1,158円)で本格的なテジクッパが食べられる場所です。
雨の日に「あったかいもの食べたい」と思って飛び込んで、正解でした。次は辛めバージョンを試してみるつもりです。

チョンジッカン釜山駅店の場所と行き方を教えてください。
釜山広域市東区中央大路209番ギル11にあります。地下鉄・釜山駅7番出口を出て直進すると、赤いレンガ造りの建物が見えてきます。徒歩約2分と、釜山駅からの距離は抜群です。
チョンジッカンとはどんなお店ですか?
2011年に釜山の新平(シンピョン)に一号店をオープンし、テジクッパ(豚クッパ)一本で10年以上やってきた専門店です。2025年・2026年と2年連続でミシュランガイドのビブグルマンに選ばれており、コスパと味の両方が高く評価されています。「チョンジッカン」とは台所を意味する慶尚道の方言です。
営業時間と定休日を教えてください。
毎日10:00〜22:00(ラストオーダー21:30)の営業です。
一番人気のメニューは何ですか?
「義城マニルクッパ」(にんにくテジクッパ)が11,000ウォン(約1,158円)で最も人気があります。義城産のにんにくを使ったスープで、豚骨の旨味とにんにくの香りのバランスが特徴です。にんにくが得意でない方にはベーシックな「テジクッパ」(10,000ウォン/約1,053円)がおすすめです。
ひとり旅やひとりごはんに向いていますか?
とても向いています。各テーブルにタブレット端末が設置されており、スタッフとのコミュニケーションなしで注文が完結します。待ち時間はスマートフォンへの通知で知らせてくれるので、1階の待合スペースや近くのお店を自由に使えます。テーブル下にはコンセントもあります。
待ち時間はどのくらいですか?
時間帯や曜日によって異なります。平日の午後2時頃で約20分でした。1階が専用の待合スペースになっており、番号を登録して通知を待つ仕組みです。待ち時間を利用して、すぐ隣のプサンダン(パン屋さん)に立ち寄るのもおすすめです。
テジクッパはどうやって食べるのが正しいですか?
スープと白米が別々に提供されます。まずスープを一口飲んで味を確かめてから、アミ(塩辛)やタテギ(唐辛子ペースト)で好みに調整します。キムチはセルフコーナーから自由に取れます。ご飯をスープに少しずつ入れながら食べるのが一般的なスタイルです。タテギは最初から入っていますが、辛いものが苦手な方は注文時に「タテギ抜き」でお願いすることができます。