「散る花」の崖と秋の森を歩く — 扶余・扶蘇山城から落花岩への静かな散策路

扶余・扶蘇山城の正門入り口と周囲の木々

西暦660年、百済の都が陥落したとき、宮女たちは崖の上に立ち、眼下の川へと身を投げました。風にたなびく衣が花びらのように見えたことから、その崖は「落花岩」と呼ばれるようになったと伝えられています。日本の壇ノ浦で平家一門が … 続きを読む

入場無料・駐車無料。金海ファポチョン湿地科学館で過ごした半日の記録

金海市に建つファポチョン湿地科学館の外観。韓国初のパッシブハウス認証を受けた公共生態教育施設

秋の気配が少しずつ近づいてきた週末、釜山近郊でどこか静かに過ごせる場所はないかと探していました。混雑した観光地ではなく、入場料もかからず、のんびりできる場所。そんなわがままな条件で見つけたのが、金海(キメ)市の晋永(チニ … 続きを読む

何度も素通りしていた釜山の夜景散歩道、北港親水公園を歩いてみた

上空から見下ろした北港親水公園の夜景全体像。照明付き散策路とウォーターフロントが広がる

釜山の夜景といえば、広安里や海雲台が定番です。でも何度も訪れていると、人混みや駐車場の心配なく、静かに夜景を楽しめる場所が欲しくなるものです。今回は、釜山駅の近くにありながらずっと素通りしていた北港親水公園を、夜に歩いて … 続きを読む

ブラウンハンズ百済|釜山駅から徒歩2分、1920年代の旧病院で過ごす静かなコーヒータイム

ブラウンハンズ百済の座席と木枠の窓、暗い照明のインテリア

KTXの出発まであと1時間、あるいは国際フェリーターミナルへ向かうまで少し時間がある。そんなとき、釜山駅前のチェーン店に入ってなんとなく時間を潰す方は多いのではないでしょうか。実は駅の目の前、道路を渡ってすぐの路地の奥に … 続きを読む

バス停を乗り過ごしたら、赤い花の海が広がっていた — 内蔵山で出会った紅葉前の彼岸花

木漏れ日に照らされた内蔵山樹木園の彼岸花、初秋の井邑にて

内蔵山(ネジャンサン)といえば、韓国屈指の紅葉名所として知られています。10月末から11月にかけて山全体が赤と金に染まり、108本のカエデが作る紅葉トンネルを目当てに韓国中から人が押し寄せる、秋の定番スポットです。私が訪 … 続きを読む

秋の慶州で泊まった新築ホテルが想像以上だった(ジベルニホテル宿泊記)

ジベルニホテル慶州デラックスルームのダブルベッドと壁掛けスマートTV

秋の韓国を旅する中で、紅葉が美しい古都として知られる慶州(キョンジュ)に立ち寄りました。宿は高速バスターミナルから徒歩1分のジベルニホテル。2025年5月に開業したばかりの新築ホテルで、朝食無料・洗濯無料・マッサージチェ … 続きを読む

月映橋の夕暮れと「嘘の法事ごはん」 — 秋の安東で出会った400年の愛と、消えゆく祭祀料理の記憶

安東・50年のホッチェサパッセット — 真鍮の器に盛られた6種のナムル、ジョン、スープ、安東シッケ

秋の紅葉を追いかけて韓国の地方都市を巡る旅の途中、安東(アンドン)に立ち寄りました。午前中に陶山書院を歩き終え、釜山へ戻るバスまでまだ数時間。市内のカフェで時間をつぶしていたところ、隣に座っていた地元の方が「安東に来て月 … 続きを読む

千ウォン札の裏に描かれた風景を歩く — 秋の安東・陶山書院で出会った紅葉と静寂

陶山書院の高台から見渡す洛東江と秋の山並み(安東)

韓国旅行で何気なく手にした千ウォン札。裏面をよく見ると、木々に囲まれた静かな書院の風景が描かれていることに気づきます。その場所が実在し、誰でも歩いて見学できると知ったのは、安東を訪れてからのことでした。陶山書院は、朝鮮時 … 続きを読む

ミスターサンシャインのロケ地、南原ソド駅へ——1932年の木造廃駅と秋の銀杏並木に心を奪われた話

南原(ナムウォン)・西道(ソド)駅の秋の黄金色のイチョウとレトロな駅のパンフレット

秋の韓国をあてもなく旅していたときのことです。全羅北道の小さな街・南原(ナムォン)で、1932年に建てられたまま時が止まったような木造の廃駅に出会いました。南原ソド駅——日本でいえば、地方のローカル線にひっそりと残る木造 … 続きを読む

甘川文化村のすぐ上に、誰も知らない無料の博物館があった

釜山教育歴史館2階に展示されている近代化時代に工場で働く女性たちの写真資料

甘川文化村を歩き回って、人混みと坂道と夏の暑さにすっかり疲れ切っていたときのことです。駐車場のそばに小さな案内板が立っているのに気づきました。そこに書かれていたのが釜山教育歴史館という名前で、正直なところ、そのまま帰ろう … 続きを読む